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マウスピース矯正(インビザライン)とワイヤー矯正の比較

マウスピース矯正装置(インビザライン)

インビザラインは、透明なマウスピースを装着して歯を少しずつ動かしていく矯正治療です。装置は目立ちにくく、金属を使用しないため、見た目が自然で金属アレルギーの心配もありません。また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きも普段通りに行えるのが大きな魅力です。装着時の異物感も少なく、快適に治療を進められます。

メリット

  • 目立ちにくい透明な装置
  • ご自身で取り外しが可能
  • 違和感が少ない
  • 歯磨きがしやすく清潔を保ちやすい
  • 金属アレルギーのリスクがない

デメリット

  • すべての症例に対応できるわけではない
  • 装着時間や管理を怠ると、効果が得られにくい

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯に直接ブラケットという小さな装置を接着し、そこにワイヤーを通して力を加える方法です。最も歴史が長く、重度の不正咬合にも対応できるのが特徴です。当院では、見た目が気になる方には、白くて目立ちにくい審美ブラケットのご用意もあります。

メリット

  • 幅広い症例に対応可能
  • 細かな歯の移動や仕上がりの精度が高い
  • 比較的費用が抑えられる

デメリット

  • 金属製装置の場合は見た目に影響する
  • 喋りにくさや痛みを感じることがある
  • 金属アレルギーのリスクがある

選択に迷ったときの判断ポイント

通院頻度

ワイヤー矯正は装置の調整が必要なため、基本的には月1回の通院が必要になります。一方、マウスピース矯正は、事前に複数枚のマウスピースを受け取り、自分で計画通りに交換していくため、通院は1〜3ヶ月に1回と少なめです。お忙しい方や通院が難しい方にとって、マウスピース矯正は通いやすい治療方法です。

治療費が予算内か

治療費は症例や装置の種類により異なりますが、ワイヤー矯正は通院時に調整料が発生することが多く、長期間の通院によって費用がかさむケースもあります。一方で、マウスピース矯正は、自己管理で進められるため調整料がかからず、通院交通費などの負担も軽減されます。ただし、管理が不十分だと治療が長引き、再製作や追加処置で費用が増えることもあるため、計画的に進めることが重要です。

口腔ケアのしやすさ

マウスピース矯正は取り外して歯磨きができるため、普段通りのケアが可能で、虫歯や歯周病のリスクを最小限に抑えられます。対してワイヤー矯正では、装置の間に食べかすが溜まりやすく、歯磨きには工夫と手間が必要になります。補助的な歯ブラシやフロスを使って丁寧にケアする必要があります。

ライフスタイルへの影響

マウスピース矯正は、見た目の自然さや取り外しの自由度の高さから、ライフスタイルへの影響が最も少ない矯正方法です。人前に立つ仕事や、旅行・出張の多い方にも好評です。一方、ワイヤー矯正は取り外しができないため、食事の内容に気をつける必要があり、食後の歯磨きも丁寧に行わなければなりません。治療中は口元に装置が見えることもあるため、見た目が気になる方には配慮が必要です。

インビザラインと他のマウスピース矯正の違い

治療実績が豊富【世界100か国以上で1400万人以上の治療実績】

インビザラインは1997年にアメリカのアライン・テクノロジー社によって開発され、世界100か国以上で1400万人以上の治療実績があります(2022年10月時点)。そのすべての症例データは蓄積・分析され、日々改良が加えられているため、精度と信頼性の高い治療が実現されています。一方、他のマウスピース矯正は、国内外で提供されている後発ブランドも多く、インビザラインに比べると治療実績や臨床データの蓄積が少ないものが多く見受けられます。

マウスピースの型取りが楽!

インビザラインでは、最新の口腔内スキャナー(当院ではiTero5D)を用いて、精密かつスピーディに型取りが可能です。苦しい印象材を使う必要がなく、たった1回の型取りで治療開始から終了までのマウスピースを作成できるのも特長です。一方、従来型のマウスピース矯正では、1つのマウスピースごとにその都度粘土のような材料で型取りを行う必要があり、手間も時間もかかります。

マウスピースの精度が違う!

インビザラインのマウスピースは、3Dスキャナーと専用ソフト、そして高精度の3Dプリンターを用いて作製されるため、非常に高い精度を誇ります。この精度があるからこそ、歯の動きもスムーズで、計画通りに治療が進めやすくなります。対して、他のマウスピース矯正では手作業での型取りや作製工程が含まれることがあり、マウスピースの精度にばらつきが出る可能性も否めません。

治療のシミュレーション・予測ができる!

インビザラインの大きなメリットの一つが、治療前に最終的な歯並びのイメージや歯の動きの過程をシミュレーションできる点です。これにより、治療期間の目安も明確になり、患者様は安心して治療に臨むことができます。一方で、多くの他社製のマウスピース矯正では、こうしたシミュレーション機能がない、もしくは限定的であることが多く、歯がどう動くのか、最終的にどのような歯並びになるのかが事前には分かりづらいのが現状です。

格安マウスピース矯正に注意

最近では、比較的低価格で始められるマウスピース矯正が登場し、費用を重視して選ばれる方も増えています。たとえば、1回2万円程度の「お試し」から始められる矯正ブランドなどもあり、手軽にチャレンジできる点が魅力とされています。しかし、こうした格安矯正の中には、歯科医院に通わず自宅で自分で歯型を取る方式や、通院回数を極端に減らす方式が採られているものもあります。その結果、歯型の精度にばらつきが出たり、治療中の変化に柔軟に対応できなかったりと、思い通りの仕上がりに至らないケースも報告されています。また、一見安く見える矯正プランであっても、追加費用が発生するケースがあり、最終的な費用が高額になる可能性もあるため注意が必要です。マウスピース矯正を選ぶ際には、価格の安さだけで判断せず、自分の歯並びや希望にしっかり合った治療内容かどうか、信頼できる歯科医師のサポート体制があるかどうかを十分に確認しましょう。

まずはお気軽に矯正相談へ

患者様の歯並びの状態や希望によって適切な矯正装置は異なります。当院は、丁寧なカウンセリングと精密検査の結果をもとに治療計画を立案しておりますので、気になることはどんなことでも構いませんのでご相談ください。他院でマウスピース矯正を断られてしまった方の相談も可能です。