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歯並びのお悩み

前歯の見た目が気になる・出っ歯を治したい

出っ歯とは、専門的には「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と呼ばれ、上の前歯や上顎全体が前方に突出している状態を指します。横顔から見ても口元が前に出ているように見えるため、見た目に対するコンプレックスを抱える方も多くいらっしゃいます。しかし、出っ歯を改善することで、横顔や口元が整い、笑顔に自信が持てるようになるだけでなく、発音や噛み合わせなどの機能面の改善も期待できます。
当院では、一人ひとりのお悩みに合わせた最適な治療法をご提案しています。

原因

出っ歯の原因は、遺伝的な要因と後天的な生活習慣や癖の影響の両方が考えられます。

出っ歯の遺伝的要因

親や祖父母が出っ歯だった場合、その骨格や歯の形態が遺伝することがあり、同様に出っ歯になりやすい傾向があります。
また、顎の大きさと歯の大きさのバランスが取れていない場合も、前歯が前に出やすくなります。

口呼吸や舌の位置が原因による出っ歯

口呼吸の習慣があると、舌の位置が本来あるべき上顎側ではなく下顎側に下がりやすくなります。その結果、舌が前歯を外側に押す力が働き、出っ歯になるリスクが高まります。舌の正しい位置を習得することも、出っ歯の予防や改善に有効です。

乳歯が抜けずに残ってしまうことによる出っ歯

乳歯が自然に抜けずに残っていると、永久歯が正しい位置に生えるためのスペースが不足してしまい、結果として前歯が前方に押し出され、出っ歯になるケースがあります。

癖が原因による出っ歯

幼少期の指しゃぶりや、舌を前に押し出す癖も出っ歯の原因となります。特に3歳を過ぎても指しゃぶりの習慣が残っていると、前歯に常に力がかかることで歯列に影響を与えます。早めの対処が必要です。

治療法

出っ歯の治療方法は、年齢や症状の程度、希望する治療スタイルによって異なります。

マウスピース矯正(インビザライン)での治療

透明なマウスピースを使って前歯を徐々に後ろへ移動させ、歯列全体を整えていく治療法です。目立たず、取り外しもできるため、日常生活への影響が少ないのが特徴です。症例によっては抜歯が必要なケースや、ワイヤー矯正を併用する場合もあります。

ワイヤー矯正(表側矯正)

歯の表面にブラケットとワイヤーを取り付けて、力を加えながら歯を動かしていく方法です。

セラミッククラウンでの治療

歯の形や位置を整えるために、前歯を削ってセラミックの被せ物を装着し、出っ歯の見た目を改善する方法です。
歯の色や形を同時に整えることができ、比較的短期間で治療が完了します。ただし、骨格的な問題がある場合には不向きです。

すきっ歯を改善したい

前歯の間に隙間がある「すきっ歯」は、見た目の印象だけでなく、発音や食事など機能面にも影響することがあります。歯列の隙間は、専門的には「正中離開」や「空隙歯列」と呼ばれ、前歯の中央に隙間がある場合を前者、全体的に隙間が見られる状態を後者と分類します。すきっ歯は審美的なお悩みだけでなく、かみ合わせのバランスや将来的な歯周病リスクにも関わるため、早めの対処がおすすめです。

原因

すきっ歯の原因は多岐にわたり、大きく「先天的な原因」と「後天的な原因」に分けられます。

遺伝的要因

歯の大きさや形、顎の骨格などは遺伝しやすく、ご家族にすきっ歯の方がいらっしゃる場合、ご自身にも同様の症状が現れることがあります。歯のサイズが小さい方は、同じ顎の中に余白ができやすく、隙間が目立つことがあるのです。

歯が生える本数が少ない

生まれつき永久歯の本数が少ない「先天性欠損」があると、スペースが空いてしまい、隙間が生じやすくなります。

歯が生える本数が多い(過剰歯)

逆に歯の数が多い「過剰歯」の場合でも、余計な歯が他の歯に干渉して並びを乱し、結果的にすきっ歯につながることもあります。

上唇小帯の異常

前歯の間にある歯茎のヒダ「上唇小帯」が通常より太く長い場合、前歯同士の隙間を塞ぐことができず、すきっ歯の原因となります。この場合は、歯列矯正だけでなく小帯の処置も併せて検討することが大切です。

おしゃぶり、指しゃぶり、舌癖

おしゃぶりや指しゃぶり、舌で前歯を押す癖などは、長期間続くと前歯に持続的な力がかかり、徐々に隙間ができてしまうことがあります。こうした癖を早期に改善することが、すきっ歯の進行予防にもつながります。

歯周病や抜歯による影響

歯周病により歯を支える骨が痩せてしまうと、歯が動きやすくなり、歯間にスペースができてしまいます。また、矯正治療後の後戻りや、抜歯部位に隙間が残ってしまう場合もすきっ歯の原因となることがあります。

治療法

マウスピース矯正(インビザライン)

目立たず快適に歯を動かすことができるマウスピース矯正は、すきっ歯の改善にも非常に効果的です。透明な装置を用いるため、見た目を気にせず治療に取り組むことができ、通院頻度も少なめで済みます。

セラミッククラウン・ラミネートベニア

すき間を見た目ごと整える方法として、セラミック治療も選択肢のひとつです。クラウンやラミネートベニアを用いれば、短期間で歯の形・色・バランスを美しく整えることができます。ただし、歯を削る必要があるため、事前にしっかりと説明を行い、納得していただいた上での選択が重要です。

ワイヤー矯正(表側)

歯列全体の調和を重視する場合は、ワイヤーを用いた矯正も適応となります。

口ゴボを改善したい

口ゴボとは

口ゴボとは、口元が前方に大きく出ているように見える状態を指し、正式には「上下顎前突(じょうかがくぜんとつ)」と呼ばれます。特に横顔で目立ちやすく、Eラインから唇が大きくはみ出している場合、見た目にコンプレックスを抱く方も少なくありません。このような状態は、歯並びや骨格のバランスに起因することが多く、適切な矯正治療によって改善が可能です。矯正によって口元がすっきりと引き締まり、自然な笑顔や横顔の印象を大きく変えることができます。

口ゴボのセルフチェック

口ゴボかどうかを簡単に確認する方法のひとつに「Eライン(エステティックライン)」があります。鼻の先端とあごの先端を結んだ直線を基準とし、唇がそのラインよりも外側に大きく出ている場合、口ゴボの傾向があると考えられます。特に日本人は骨格的にEラインよりもやや内側に唇が位置しているのが理想とされているため、違和感を感じる方は矯正相談をおすすめします。

原因

口ゴボの大きな原因のひとつは「出っ歯」にあります。
これは、上の前歯が前方に大きく傾いていたり、上下の前歯がそろって前に突出していたりする状態を指します。歯並びの問題だけでなく、あごの骨格そのものにズレがある場合も、口元が出て見える原因となります。
また、前歯が本来あるべき位置から逸れて生えてしまうケースや、子どもの頃の指しゃぶり、舌で前歯を押す癖なども、長年の習慣によって口元の突出を助長してしまう要因となります。

治療法

マウスピース矯正(インビザライン)での治療

マウスピース矯正(インビザライン)は、歯を段階的に動かしながら、口ゴボの原因となる前歯の突出を改善していく治療法です。透明で目立ちにくいため、見た目を気にする方でも始めやすく、快適に治療を進めることができます。また、必要に応じてワイヤー矯正と併用することで、より精密な歯列コントロールも可能です。

ワイヤー矯正(表側矯正)

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを用いてあらゆる角度から歯をコントロールできる治療方法です。特に骨格性の口ゴボの場合、抜歯を伴う矯正が必要になるケースも多く、歯科医師の高度な技術が求められます。

セラミッククラウンでの治療

軽度の出っ歯によって口ゴボが起きている場合には、セラミッククラウンによって見た目を整える方法もあります。歯を削って人工歯を被せることで、短期間で歯の形や角度を整えることができ、審美性に優れた仕上がりが期待できます。ただし、骨格的な原因が大きい場合には、根本的な解決にはならないため、診断に基づいた適切な治療法の選択が重要です。

ガチャ歯や不揃いな歯並びを整えたい

原因

ガチャ歯や歯並びの乱れの多くは、歯がきれいに並ぶスペースが不足していることが原因です。顎の骨が小さい、歯が大きい、または生まれつき歯が多いといった先天的な理由が関係していることがほとんどです。また、指しゃぶりや爪かみ、舌を押し出す癖など、成長過程での生活習慣や癖が影響して歯がズレてしまうこともあります。不揃いな歯並びは、見た目だけでなく、むし歯や歯周病のリスクを高める原因にもなるため、早めの対応が重要です。

治療法

マウスピース矯正(インビザライン)での治療

透明なマウスピースを段階的に交換しながら歯を整える治療法で、快適かつ目立ちにくいのが特徴です。装着中の違和感や痛みも少なく、仕事や私生活にも支障が出にくいため、ガチャ歯の改善を望む多くの成人の方に選ばれています。治療期間は症例によって異なりますが、比較的スムーズに進められることが多いのも魅力です。

部分矯正での治療

前歯だけが捻れている、重なっているなど、軽度の乱れであれば部分矯正が適用されることがあります。全体矯正と比べて治療期間も短く、費用の負担も抑えられます。マウスピース矯正やワイヤー矯正のどちらでも対応可能ですが、症例に応じて最適な方法をご提案いたします。

ワイヤー矯正(表側矯正)

複雑なガチャ歯には、ブラケットとワイヤーによる矯正が最も確実な方法となります。表側矯正は最もスタンダードな治療法で、重度の歯列不正にも対応できます。

セラミッククラウンでの治療

歯の一部の形や色を整えたい場合には、セラミッククラウンで治療を行うことも可能です。歯を削って人工のクラウンをかぶせることで、ガタついた歯並びを短期間で整えることができます。ただし、歯を削る必要があるため、歯の健康状態や長期的な維持を考慮して慎重に判断する必要があります。

噛み合わせも矯正できるマウスピース矯正(インビザライン)

噛み合わせとは、上下の歯が噛み合ったときの位置関係を指します。理想的な噛み合わせでは、上の前歯が下の前歯に2〜3mmほどかぶさり、奥歯は左右バランスよく接触しています。しかし、これらの条件が満たされていない状態、たとえば上下の歯列がズレている場合や片側にだけ力が集中している場合は「悪い噛み合わせ」と判断されます。噛み合わせが乱れると、食事がしづらくなるだけでなく、歯や歯ぐきに過度な負担がかかることで、むし歯や歯周病を引き起こす原因にもなりかねません。
さらに、顎の関節に影響が及ぶことで顎関節症を発症したり、首や肩こりなど全身に症状が波及することもあります。インビザラインによるマウスピース矯正は、こうした歯並びだけでなく噛み合わせまでを考慮した包括的な治療が可能です。

悪い歯並びを放置するリスク

口腔内環境の悪化

歯並びが乱れていると、歯ブラシが届きにくい箇所が多くなり、歯垢や歯石がたまりやすくなります。その結果、むし歯や歯周病のリスクが高まり、口腔内の衛生状態が悪化します。また、咀嚼が不十分になり、食べかすが残りやすいこともさらなる悪化を招く要因となります。

咬合障害

上下の歯がうまく噛み合っていないと、あごの筋肉や関節に過剰な負担がかかります。これが原因で、頭痛・肩こり・顎の痛み・歯ぎしり・食いしばりなどの「咬合障害」が起こる可能性があります。咬合障害が進行すると、生活の質が低下するだけでなく、歯の磨耗や顎関節症にまでつながることもあります。

全身の健康への影響

歯並びの乱れが原因で咀嚼機能が低下すると、食べ物をうまく噛み砕けず、胃腸に負担がかかります。また、歯並びの影響で口が閉じにくい場合には、口呼吸の癖がつきやすく、これにより鼻炎やアレルギー、睡眠時無呼吸症候群のリスクも高まります。加えて、歯周病菌が血流に入り込むことで、糖尿病や心疾患などの全身疾患につながることもあるのです。

精神的なストレス

歯並びが気になって笑顔を控えたり、人と話すことに不安を感じる方は少なくありません。こうした見た目のコンプレックスは、自己肯定感の低下や人との関係性にも影響を与え、精神的なストレスを抱える原因になることもあります。中には、長年のコンプレックスから、うつや社会不安障害へとつながるケースも見受けられます。

歯並びは早めに治療をはじめましょう

歯並びの問題は、放っておいても自然に改善されることはほとんどありません。むしろ、年齢を重ねるごとに症状が進行し、治療が難しくなったり、期間が長引いたりすることもあります。歯並びが気になる方は、違和感が小さいうちにぜひ一度ご相談ください。